月曜日, 5月 01, 2006

この間の日本帰国の際に一人の女性と知り合った。
彼女、Mさんはうつ病を抱えていてその日は家から、いや布団からも
出られない程辛い日だったのにも拘らず、
ケニアから来ている人に会いたいと、頑張って来て下さった。
その日を機に何度かお会いして、話をする度にその人の人間としての
深さに只ゝ感動した。私ももっと教養を深め、沢山のことを経験して
Mさんのようになりたいと強く思った。

Mさんとお会いした時は必ず私の母も一緒だったので
彼女のブログには母と私のことが書かれている。

私が日本を出発する日に母とMさんが名古屋駅に見送りに来てくれた。
知り合って間もない私をそこまで思ってくださることに驚きつつ
感謝がこみ上げる。
最後まで笑顔で別れたあと、姿が見えなくなってから目頭を押さえる
母のことが書いてあった。
そんなこと知りもしない私はそれを読んで泣いた。
今思い出して、そんな母を思い浮かべるだけでも泣ける。

私がケニアに行きたいと言った時から今まで
何度も方向転換を繰り返し、やりたい事がコロコロと変わり
日本に帰る、いやケニアに居残る。結婚する、いやしない。
大学院に行く、いや行かない。転職する、やっぱしない。
その度に母が応援してくれて、母が了解してくれたから
何でも自信を持ってできた。

母というのは余りにも存在が近すぎて
一人の人間として客観的に見ることができない。
私はまだ母になっていないので気持ちも分からない。

でも今日リリー・フランキーの「東京タワー」を読んで思った。
私の母は本に出てくる「オカン」と少し似ている。
この年でも実家に戻れば夕飯の心配をしてくれて
夜中でもお茶漬けを作ってくれて、バイトに行く時は
おにぎりを作ってくれて、自分の部屋を私に使わせてくれて
私の友達にも人気。
「いつかはやってくる恐怖」の大きさを改めて感じた。
もしその時がやって来たら私の芯が抜けてしまう。
立っても居られなくなってしまうと思う。
その時その場に居られないかもしれない恐怖もある。
ネガティブ思考は得意ではないけど、こればっかりは
今はまだ目をそらしていたい。

今はまだ母が元気に生きていること、そしてこんな風に
考える時間を作らせてくれたMさんとリリー・フランキーに
感謝をしつつ、今はまだ全く想像もできないが
私がもし母親になったら自分の母親のようになりたいと
強く願う。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

母親ってすごいよね。
うちの母もそうだけど、私のためなら何でもしてくれて、一番よく理解してくれてる。
エミがケニアに出発する(帰国か?w)のも
応援したいけど、やっぱり心配で寂しい気持ちがあったんだろうね。
人ごとながら、泣けました(´Д⊂
私も「東京タワー」読んでみるね♪

匿名 さんのコメント...

「いつかはやってくる恐怖」

ズシンときました。

もうすぐ母の日。
手紙でも書いてみます。ありがとう。

Lia さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
Lia さんのコメント...

泣かせるなよ~ぉ。
父の横でこの日記を読んだので、泣く訳にいかず、
涙をこらえたよ。
母の存在は大きい。本当だ。
ちょうど数日前、岩手に行ってて、
おばぁちゃんと会って、おじちゃんとかと
話をしてたの。
おじちゃんの奥さん(つまりおばちゃん)は、
早くにこの世を去っていて、おじちゃんが、
何回もこう言ってた。
「もしあいつがいたら、子供たちもきっと
 今と違った人生を歩んでいたはずだ」
母親の存在っていうものは、とっても大きいよね。
おばぁちゃんは、年老いたけど、
私の母は、この方の娘で、母ももういい年だけど、
いくつになっても、彼女の前では母も子供だ。
Mさんの日記によって、普通じゃ知れない事を
しれたね。
きっと私の母も、今普通に笑ってるけど、
私があさってここをでたら、泣くのかなぁ。
空港まで送るって言ってきかないよ。
いつまでも元気にいてほしいものです。。。

Emi さんのコメント...

>yoko
本当に何でもしてくれるよね。私も母になることがあったらできるのかな~なんて考えちゃうよ。

>dee
私もこの年になっても、こんなに離れていても母さんに頼りっぱなし 笑

>源さん
私も本を読んでいて恐くなってしまいました。母の日を思う存分利用して感謝しましょうね。

>rie
本当にMさんに感謝!rieのママもきっと寂しいと思う。出発前に思いっきり甘えておきなよ!